え!湘南に酒蔵があったの?大正時代の蔵元で搾りたての日本酒を呑む
湘南、茅ヶ崎の地酒「天青」をご存知でしょうか? 雨上がりのすっきりと晴れ上がった空に突き抜けるような清々しさをイメージしたお酒で、潮風香る湘南ならではのスッキリとした味わいを楽しめる、湘南で唯一酒造りを行う蔵元「熊澤酒造」の代表銘柄です。
ところで、「湘南で日本酒造り」と言うと、聞きなれない人もいるかもしれません。でも、元々は、お酒は自分たちが飲む分をその土地土地で造っていたもの。
かつては湘南にもいくつもの酒蔵があったといいます。現在は、熊澤酒造が湘南に残るたったひとつの蔵元として、日本酒や「湘南ビール」など湘南の酒造りを担っています。
※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
「お酒を最高のシチュエーションで味わうため」熊澤酒造の古民家レストラン
茅ヶ崎の山側にある熊澤酒造の酒蔵を訪れると、まるで旧軽井沢の別荘地帯のような素敵な空間が広がります。熊澤酒造では、この緑あふれる広い敷地内に、酒蔵やビール工房をはじめ、レストランやベーカリーなどを設置しています。
地元産の新鮮な食材で作られたお料理と共に熊澤酒造のお酒やビールを味わってもらい、ただふらりと立ち寄っても楽しんでもらえるようギャラリースペース「okeba」も用意されています。
なんと、築450年の古民家を移築したメインダイニングの「MOKICHI TRATTORIA」は、その佇まいを眺めるだけでも一見の価値あり。
クラフトビールと一緒に地元の新鮮な野菜や自家製ソーセージ、石窯で焼いた熱々のピザがいただけます。
一番奥に位置する大正時代の蔵元を改築した「蔵元料理 天青」では、落ち着いたモダン空間の中、四季折々の懐石料理と熊澤のお酒も楽しめます。絞りたての新酒がいただけるのは蔵元ならではですね。
蔵元がこんなに色々なお店を展開すると、いかにも「やり手」という印象を持つかもしれませんが、熊澤酒造がレストランを手がけるのは熊澤酒造のお酒を、最高のシチュエーションと最高の食事と共に、より美味しく味わって欲しいという気持ちからだそう。
パンを焼いているのは、ビール製造工程で出た、ロス分のビール酵母を活用するためには、パン造りが一番だから。すべてのサービスが、美味しい酒造りと、それをひとりでも多くの人に届けるため、なのです。
湘南の本気のお酒造りが日本全国の人に広がる日も、そう遠い将来ではないのかもしれません。
北茅ケ崎の熊澤酒造敷地の他、茅ヶ崎駅前・精麦工場跡敷地内には「MOKICHI Baker & Sweet」と湘南ビールや石窯ピザがいただける「MOKICHI FOOD GARDEN」が、藤沢にも「MOKICHI CRAFT BEER」があるので、美味しい一杯を求めて立ち寄ってみてはいかがでしょう。
住所:神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
MOKICHI TORATTORIA
0467-52-6111
蔵元料理 天青
0467-52-6115